《例1》打者がショートゴロを打ち、送球される前に白色部分のみ踏んで駆け抜けた場合、一塁審判は、「セーフ」と言えません。従って、一塁手は、先に打者走者が白色部分を駆け抜けても、アピールするか打者走者にタッチすればアウトになります。また、打者走者は、アピール前に白色部分に戻ればセーフになります。
《例2》打者が左中間に2塁打性の当りを打ち、一塁のオレンジ部分を踏みぬけて二塁へ到達した。この場合、一塁手がプレイしていないので、空過にはなりません。

ダブルベース(オレンジベース)は、
ソフトボール特有のルールです。
野球に比較し、塁間が短いため、打者走者と一塁手が交錯し怪我をする可能性が高いため、傷害事故を避けるために設けられています。

ルール2−4項 ダブルベース の4 に
「守備側のプレーヤーは、常に白色ベースを使用しなければならない。」とあります。
従って、いくら送球が早くても、一塁手がオレンジ部分を踏んでいれば、アウトとはなりません。
但し、【特例】があり、
「一塁側のファール地域からプレイが行われたときは、打者走者・守備者ともに、オレンジベース・白色ベースのどちらを使用してもよい。また、守備者がオレンジベースを使用しているときは、打者走者はフェア地域を走ることができる。」となっています。

《例》打者がピッチャー強襲ライナーを打ち、一塁ファール側へボールが転がり、キャッチャーがバックアップして一塁へ投げる場合、一塁手は、オレンジベースでも白ベースでもOKとなります。

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ルール8−2項 打者走者がアウトになる場合 の6 に、
「打者走者がフェアボールを打ち、一塁でのプレイが行われたときに、ダブルベースの白色部分のみに触れて通過したとき。」とあり、
<効果>として、(1)ボールインプレイ (2)一塁を空過したことになり、打者走者が通過したのち、塁に戻る前に守備側からアピールがなければ打者走者をアウトにする権利を失う。
とあります。

ルール2−4項 ダブルベース の5 に
「一塁でプレイが行われないときは、打者走者はどちらのベースに触塁してもよい。」とあります。

ダブルベース